
こんにちは、さとさと夫婦です。今ポケカをやっていると、向き合わずにいられない特性があります。そう、「カースドボム」です。
この記事では、「カースドボム」を使うタイミングや、相性のいいデッキについて解説します。
「カースドボム」とは
改めて、「カースドボム」についておさらいしましょう。「カースドボム」は、強化拡張パック「ナイトワンダラー」で初登場した、サマヨールとヨノワールの持つ特性です。

相手のポケモンに50ダメージ(サマヨール)または130ダメージ(ヨノワール)という大ダメージを与えられますが、その代償に使ったあとはきぜつします。
特性で相手のポケモンにダメージを与えるポケモンは数多くいますが、「カースドボム」は与えるダメージが非常に多い点が特徴です。そのため、「カースドボム」のダメージだけで相手のポケモンをきぜつさせたり、バトルポケモンのワザで足りないダメージを補ったりということがしやすくなっています。
「カースドボム」を使うタイミング
さて、本題に入りましょう。「カースドボム」は、使うタイミングを見極めるのが難しい特性です。自分のポケモンをきぜつさせる特性なので、相手にサイドを取られてしまい、場合によっては自分が不利になってしまいます。

使えば勝てるときに使う
簡単な使い方ですが、とても有効です。
通常、自分の番に取れるサイドはポケモンexを倒したときに取れる2枚が上限です。しかし、「カースドボム」のダメージを利用すれば、さらに追加でサイドを取ることができます。
そのため、自分の残りサイドが3枚以上あっても、一気にサイドを取って勝つことができます。これなら、サマヨールやヨノワールがきぜつして相手にサイドを取られることも関係ありません。
そのタイミングに向けてベンチでサマヨール・ヨノワールを育てておきましょう。基本的に、進化してすぐに「カースドボム」を使うのではなく、使えば勝てるタイミングにまで温存しておくのがオススメです。
「カースドボム」を温存していたら、「ボスの指令」などで呼び出されてサマヨール・ヨノワールが倒されてしまうかもしれません。
が、それで問題ありません。場には、他にデッキの軸となるポケモンexや、手札を増やすためのシステムポケモンがいるはずです。多くの場合、それらのポケモンが倒されないことのほうが重要です。
また、「カースドボム」を使えば勝てるようなタイミングを見逃さないことも必要になります。相手のベンチにいるポケモンに「カースドボム」で倒せるようなHPのポケモンがいる場合は、虎視眈々と狙っていきましょう。
サマヨールの「カースドボム」(50ダメージ)であればHPの低いピィ(HP30)やスボミー(HP30)を、ヨノワールの「カースドボム」(130ダメージ)であれば多くのポケモンexでないポケモンを倒すことができます。
相手のシステムポケモンを倒す
システムポケモンとは、主に特性で手札を増やしたり、エネルギーをつけたりするポケモンのことを言います。特に手札を増やすようなポケモンは重要で、対戦中に使えるカードを増やしたり、手札がなくなってしまうことを防ぐために多くのデッキに採用されています。

このようなポケモンを倒すことで、相手の手札補充を妨害し、相手の動きを遅らせることができます。システムポケモンを倒すことは、多くの場合相手のアタッカー(タケルライコexデッキにおけるタケルライコexや、ドラパルトexデッキにおけるドラパルトexなど)を倒すことよりも重要です。
こういったポケモンは、対戦の途中であっても「カースドボム」で狙って倒し、相手の動きを止めていきたいところです。
ヨノワールの「カースドボム」であれば多くのシステムポケモンを倒すことができます。
特に、どんなデッキにでも入っているHP130のかがやくゲッコウガが狙いやすいです。
しかし、このように対戦の途中で「カースドボム」を使った場合は、サマヨールやヨノワールがきぜつする分、相手がサイドを取り、自分が不利になってしまう可能性があります。そのため、「カースドボム」を使うことで自分が有利になるか不利になるかを考えて使う必要がでてきます。少し難しいですね。
一つの指針としては、以下のようなタイミングでシステムポケモンを倒すと効果が大きく、自分が有利になれる可能性が高いです。
「カースドボム」でシステムポケモンを倒すタイミング
・バトルポケモンのワザと合わせて、複数のシステムポケモンを同時に倒せるとき
・「ナンジャモ」を使い、相手の手札をリセットしながらシステムポケモンを倒せるとき
→ このような場合、相手の行動を大きく制限できます。
・同時に、「カースドボム」のきぜつを利用することができるとき
→ 次の項でより詳しく解説します。
自分の「きぜつ」を利用する
サマヨール・ヨノワールがきぜつすることで、相手がサイドを取ります。一見これはデメリットのようですが、これを逆に利用できるカードがあります。主には、「ナンジャモ」と「カウンターキャッチャー」です。
ナンジャモ
ナンジャモ(サポート)
おたがいのプレイヤーは、それぞれ自分の手札をすべてウラにして切り、山札の下にもどす。その後、それぞれ自分のサイドの残り枚数ぶん、山札を引く。
お互いの手札をリセットし、サイドの残り枚数ぶん山札を引くカードです。「カースドボム」でサマヨール・ヨノワールがきぜつしたあとに使うことで、「ナンジャモ」後の相手の手札を1枚減らすことができます。
これにより、相手の手札の枚数を制限し、相手の行動を妨害することができます。また、同時にシステムポケモンを倒すことで、相手が減った手札を補充することを抑制できます。
より詳しい「ナンジャモ」の使い方は、以下の記事で解説しています。

カウンターキャッチャー
カウンターキャッチャー(グッズ)
このカードは、自分のサイドの残り枚数が、相手のサイドの残り枚数より多いときにしか使えない。相手のベンチポケモンを1匹選び、バトルポケモンと入れ替える。
「カウンターキャッチャー」は、自分のサイドの残り枚数が相手のサイドの残り枚数より多いときにしか使えません。つまり、自分のほうがサイドの枚数が少ないときや、サイドの枚数が同じときには使えません。
しかし、サイドの枚数が同じときであれば、「カースドボム」でサマヨール・ヨノワールをきぜつさせることで、強制的に相手にサイドを取らせ、「カウンターキャッチャー」を使うことができます。これにより、相手のシステムポケモンをバトル場に呼び出し、倒すことができるようになります。
この場合、「カースドボム」で相手のポケモンを倒してしまうと自分もサイドを取るため、「カウンターキャッチャー」が使えるようにならないことに気を付けましょう。
このときのダメカンは、HPの高いポケモンに乗せて、バトルポケモンのワザで倒せるように調整しておくのがオススメです。あとで、「ボスの指令」や「カウンターキャッチャー」で呼び出して倒しましょう。
また、「カウンターキャッチャー」はグッズなので、同時にサポートのカードを使うことができます。「ナンジャモ」を同時に使うことができれば非常に強力です。
ヨマワル・サマヨール・ヨノワールの育て方
これらのポケモンを扱う上で、いくつかコツがありますので紹介します。
ヨマワルを出しておく
これらのポケモンを採用しているデッキでは、序盤にヨマワルを1匹ベンチに出しておくのがオススメです。「なかよしポフィン」を使う場合は、他のポケモンのついでに出しておくことができますね。
ヨマワルさえ出しておけば、使いたいタイミングに進化して「カースドボム」が使えます。もちろん、サマヨールやヨノワールが手札にあるなら、進化しておいても構いません。
サマヨール・ヨノワールへの進化を焦らない
これが重要です。「カースドボム」は、ただ「カースドボム」を使うだけで一気に有利になれる特性ではありません。適切なタイミングに、他のカードと組み合わせて使うことで非常に強力な動きになります。
そのため、サマヨール・ヨノワールへの進化を焦り、他のポケモンが育たなければ意味がありません。システムポケモンを出すことや、ポケモンexを育てることを優先して行い、余裕があればサマヨール・ヨノワールに進化させておくくらいにしましょう。
「ハイパーボール」でサマヨール・ヨノワールを手札に加えたり、「ふしぎなアメ」でヨノワールに進化するのも、手札に余裕がないときはオススメしません。(手札が潤沢にあったり、「カースドボム」を使えば勝てる盤面であればもちろん話は別です!)
「カースドボム」と相性のいいデッキ
リザードンexデッキ
リザードンexは「カースドボム」との相性が非常によく、大会などで入賞しているデッキを見てもサマヨール・ヨノワールを採用していないデッキはほぼありません。
リザードンexのワザ「バーニングダーク」は相手がサイドを取っているほど威力が上がるワザです。そのため「カースドボム」のきぜつにより威力を上げ、本来倒せなかった相手を倒すことができるようになります。また、「カースドボム」自体で与えるダメージでさらに倒せる相手を増やすことができます。
リザードンex
【ワザ】炎炎 バーニングダーク 180+
相手がすでにとったサイドの枚数×30ダメージ追加。
また、元々「ナンジャモ」や「カウンターキャッチャー」を活用するデッキである点もポイントです。「カースドボム」と組み合わせることで、相手の動きを阻害しながら、ワザ「バーニングダーク」の威力が上がる終盤を迎えることができます。
おまけに「ふしぎなアメ」を採用するため、ヨノワールに進化がしやすい点も相性がよいです。
「ブライア」とカースドボム
加えて、テラスタルのポケモンであるリザードンexは、サポート「ブライア」が使えます。
ブライア(サポート)
このカードは、相手のサイドの残り枚数が2枚のときにしか使えない。この番、自分の「テラスタル」のポケモンが使うワザのダメージで、相手のバトルポケモンがきぜつしたなら、サイドを1枚多くとる。
「ブライア」を使った番にリザードンexが相手のバトルポケモンをきぜつさせた場合、サイドを1枚追加で取ることができます。これは非常に強力な効果ですが、その代わりに相手のサイドの残り枚数が2枚のときにしか使えないという制約があります。
そこで使えるのが「カースドボム」です。「カースドボム」のきぜつで相手にサイドを取らせてから「ブライア」を使えば、相手のサイドの残り枚数が3枚のときにでも「ブライア」を使うことができます。そして、「カースドボム」でも相手のポケモンを倒してサイドを取っていれば、1回の番に4枚ものサイドを取ることができ、大逆転が期待できます。
ちなみに、元々相手のサイドが2枚だった場合は「ブライア」を使ってから「カースドボム」を使えば同じことができます。
「ブライア」を使う際には相手のサイドの枚数が2枚である必要がありますが、「ブライア」を使ったあとに相手のサイドの枚数が2枚でなくなっても効果は持続します。
リザードンexデッキの解説記事はこちら!

ドラパルトexデッキ
リザードンexデッキと同じく、「カースドボム」との相性が非常によいデッキです。
ドラパルトexはワザ「ファントムダイブ」によるダメカンのばら撒きが強力なポケモンですが、そのダメカンを「カースドボム」により追加することで、相手のポケモンを一気に倒しやすくなります。
ドラパルトex
【ワザ】炎超 ファントムダイブ 200
ダメカン6個を、相手のベンチポケモンに好きなようにのせる。
また、「ナンジャモ」「カウンターキャッチャー」「ふしぎなアメ」の採用もあります。中間進化のドロンチを多く採用する関係で「ふしぎなアメ」が余りやすく、ヨノワールへの進化がしやすい点も相性がよいです。
ドラパルトexデッキの解説記事はこちら!

「カースドボム」のルール
「カースドボム」を使う際に気を付けたいルールがいくつかありますので、紹介します。
「カースドボム」で自分のポケモンがきぜつした場合、キチキギスexの「さかてにとる」は使えますか?
キチキギスex
【特性】さかてにとる
前の相手の番に、自分のポケモンがきぜつしていたなら、自分の番に1回使える。自分の山札を3枚引く。この番、すでに別の「さかてにとる」を使っていたなら、この特性は使えない。
使えません。
キチキギスexの「さかてにとる」は、「前の相手の番に」自分のポケモンがきぜつしていた場合に使えます。「カースドボム」による自分のポケモンのきぜつは自分の番に起こるため、「さかてにとる」が使えません。
「カースドボム」によりお互いのバトルポケモンが同時にきぜつした場合、どちらから新しいバトルポケモンを出しますか?
相手が先にバトルポケモンを出します。
「カースドボム」に限らず、バトルポケモンが同時にきぜつした場合は、次の番を行うプレイヤーからバトルポケモンを出します。

引用元:ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイト 上級プレイヤー用ルールガイドver3.3 p13
「カースドボム」によりお互いのポケモンが同時にきぜつし、自分と相手が同時にサイドを取り切った場合、どちらのプレイヤーが勝ちますか?
多くの場合は引き分けになります。
片方のプレイヤーが新しいバトルポケモンを出せなかった場合(ベンチにポケモンが居なかった場合)は、新しいバトルポケモンを出せなかったプレイヤーの負けとなります。

引用元:ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイト 上級プレイヤー用ルールガイドver3.3 p14
まとめ
今回は、「カースドボム」を使うタイミングや、相性のいいデッキについて紹介しました。
「カースドボム」を使うタイミング
・使えば勝てるときに使う
使えば勝てるようなタイミングであれば、自分の「きぜつ」も怖くありません。
・相手のシステムポケモンを倒す
相手の動きを妨害し、有利に立ちましょう。
・自分のきぜつを利用する
「カウンターキャッチャー」や「ナンジャモ」と組み合わせて使いましょう。
使い方の難しい特性ですが、かっこよく使いこなしてみてください!
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